五月

俺の意志薄弱さ加減が分かってもらえたかと思う。三分の一が過ぎた。そして今年も去年と同じく黄金週間はやってこない。色々あり過ぎて何がいつ起こったのかがもう分らない。秋元さんが卒業を発表したその時までの事はもう覚えていないし、卒業を発表した後は常に何か心のどこかがふわふわしている。だから仕事を辞めるという事も真面目に考えてみたのだと思う。結局辞めない事にして今も、今この瞬間も働いているわけなのだけど、それはやっぱり秋元さんのおかげで、所謂ところの俺はミーハーという奴でテレビに出てる人は何か好きなのだ。別に誰に話すわけでもないし、自己満足だ。自分の中でこんな人と仕事した、この人はこんな人だった、あの人はあんな感じだったと、自分の中で色々と思い返してはニタニタと笑っているような輩なのである。だから秋元さんをもっと見ていたいし、きっと彼女はAKBという肩書がなくなったとしてもテレビに出続けるであろうと俺は勝手にそう読んでその時が来るまではこの仕事を続けてやろうと、今も一生懸命働いています。でも最近はやばすぎて、新しく女の子が入ってきたんですけど凄く可愛いんですよ。若くて肌が真っ白でつるつるしてて、その時俺はきっと頭がおかしかったんでしょうね、その子のほっぺがなめらかプリンみたく見えてしまってね、ほっぺをサラリと撫でてしまった訳です。そして俺は今ホント下っ端の下っ端みたいな、そんなポジションで働いています。三年目にして一年目に逆戻り!これをいい機会にリフレッシュ!なんてね、文字に起こすと凄く軽い感じになりますけど辛い。自分の欲望を抑えきれなかったの?でも無意識だったんだよ、言い訳じゃないけど、ほっぺ撫でただけなのに辛い。でもほっぺさらさらのツルツルのぷりぷりだったので良い事にしよう。そんな感じのここ最近ですが、ここ数日で色々ありましたね。武道館でやってましたね。佐江ちゃんと秋元さん、篠田さんのツイッター上でのやり取りだとか、佐江ちゃんのブログも、萌乃ちゃんのブログも読んだ。凄い泣いた。けど俺が一番悲しかったのは俺自身がツイートしてた奴だ。萌乃ちゃんがね、卒業しちゃうって、思ったんだよ。だって皆萌乃ちゃん最後だ最後だって言うから、ああ萌乃ちゃん卒業してしまう何かしないと!と思ってね、翌日撮影につき早起きだったにも関わらず俺はさらさらとお絵かきをしてツイートしたのですよ。ああ、日付変わる前に上げれたぜよくやった俺!ってね。でもね、俺は後に気付いたよ。俺が例のそのツイートをしたその日は萌乃ちゃんがAKBを卒業する日じゃなかったんだよ、劇場公演が最後なだけだったんだ。だけって言うのもおかしいんだけど、でもそうだったんだよ。忙しいとね、日付とかわからんくなるんよ。何か最後だとかお疲れ様だとかいっぱいそんな言葉が飛び交ってるからさ、勘違いするだろ。何か卒業の日だけは覚えてたんだよ、劇場デビューしたその日が卒業の日だって、その事だけ覚えてて、だから今はもう五月の三日くらいな感じの体内時計になってるんだけど、違ったね。なんか萌乃ちゃんに関してはそんな間違いが多すぎるね。全部俺の勘違いだよ。俺って薄っぺらいよ、上澄みだけをサラッと掬うでもなく撫でるだけみたいなことだ、本当に情けない。佐江ちゃんに関してはお帰りって、言っていいのかわかんないし、秋元さんが卒業を決めた事についても、なんか未だに何と言っていいのかわからないし、全体的に靄がかかっている。でも好きなことには変わりないしそれだけは事実であり真実なのだからそれが心のど真ん中にどんとあれば大丈夫なんじゃないだろうか。何が大丈夫なのかも分んないけどさ。俺は昔言ったよ、兼任なんて言葉は信じないって。大人は嘘つきだからね。そんな大人が嘘言うけど今年は難波だよ。おれは今年もまだ頑張れる。思いだせる場所は用意されているのに、思いだせるのに思い出せないそんな五月の頭。大学生の時思ったんだ、26くらいまでは好きなことして27から真面目に生きようって。もうそろそろ真面目に生きなきゃなんないな、明日も頑張ろうね。