久住小春

あたくし、今知りましたの。モーニング娘から貴女が卒業したって。情報弱者ね。恥ずかしいったらありゃしない。あたくし、モーニング娘の人々を題材にして勝手な妄想話を沢山書きあげたわ。あること無いこと、このちっぽけな脳みそで妄想膨らませて書きましたわ。小春。あたくし、あなたの事が嫌いじゃなかったわ。あたくしが大好きだった彼女の大好きだった女の子達の後を継げるのは貴女しかいないんだと思っていたから。彼女が卒業すると聞いて、信じたくないのだけどそれを受け入れなくてはいけなくて、だけどやっぱり素直には受け入れられないから貴女を使って物語を作ったわ。貴女をクッションに使ってしまった。申し訳ない。だけど、貴女しかいなかったし、貴女でなければいけなかったんだと思うの。そうして私は彼女が卒業していくことを受け入れ、そして貴方達から距離を置いた。
今ではもう何も無いよ。何の接点もないや。だからこそ卒業した事を知ったのも今のこのタイミングだったのだと思う。薄情な人間で申し訳ない。大好きだった彼女の事も、今ではほぼスルー。それ以上に大好きな人が現れてしまったから。人間って薄情なものだ。その内、今ハマっているあの子にも飽きてしまって新しい誰かを見つけるんだろうなと、自分でも自覚している。そんなものだ。時が過ぎて、ああそう言えば俺昔この子好きだったんだよなと、思い返す人が沢山出来るのだろうなと、そう感じている。
正直、貴女の事を詳しく追っていたわけではない。ただ、そのグループの中ではちょっと気になっていた、それだけだ。だからこれから貴女が何をしようとどうしようと全くどうでもいいのだが、幸せであれば、それはとても素敵な事だと思う。